Tone Blue Mod Wah

Wahは究極と言える機種が特定し難いペダルです。
数々のメーカーが様々な形を発表し、Mod品も多数あります。

WahはMid Booster開発時の偶然から生まれたものであるという説があります。
古典的で不思議な回路はまさしく偶然の産物であり、最終的な設計も、
計算式からではなく、ヒアリングによって決定されていったのだと思われます。

Tone Blue Mod Wahは、回路定数を見直すことから始めました。
回路定数を容易に変更する事が出来る実験機を製作し、ヒアリングと設定の変更を繰り返しました。




作業を始めすぐに気付いたことは、Wahサウンドを決める支配的な要素は抵抗値であるという事でした。
そして、抵抗値の変更のみで2種類の対照的なWahサウンド(Rock/Soul)を切り替えられる
「2Mode Mod」を完成させました。



「2Mode Mod」の「Rock Mode」で採用した回路定数は、主にJimi HendrixやStevie Ray Vaughanを意識して決定しました。
ワイルドな中低域・ピーク感は少ないが適度にエグさのあるQ・フェイズモジュレーションのようなうねりを持つ響きを狙い、
やや攻撃的なサウンドに仕上げました。

しかし、この「Rock Mode」にはある程度のオールマイティさもあり、Rock用にデフォルメしたポイントを抑えれば、
理想的なWahの形になるのではないかと考えました。
インパクトはありつつ、弾き手のニュアンスで様々な表情を付けることが出来るWahを目指し、
最終的な回路定数を決めた後、トランジスタ・インダクター・POT・配線材の徹底的な比較・選定を行いました。

「トランジスタ」
これまでWahに採用されてきたもの、それ以外に良い結果が得られる可能性があるもの、全15品番を比較。
現行品のMPSA18は、存在感があり埋もれないサウンドが魅力ですが、それは逆に短所とも言えます。
踏んだ瞬間に惹き付けられる様なインパクトがありながら、
立体感がありピッキングで押し引きが出来るような音色を持つトランジスタを採用しました。

「インダクター」
Budda Wahのカスタムインダクターを含めた5種を比較。
踏み始めの変化・踏み込み時の変化・ピーク感・コードの響き等、それぞれのインダクターに魅力がありましたが、
ボトムがしっかりしており、どのペダル角でもバランスよく魅力的な音が得られた、現行インダクターを採用。

「POT」
8種のワウ用POTを比較。Wah独特の表現力豊かなカーブを最優先し選定。
全体的に滑らかに変化しすぎる物ではなく、踏み込み始めの立ち上がりや、
途中でやや急激に変化するポイントに独特のクセがあるPOTを採用。

「配線材」
Wahはジャックからスイッチまでの距離が長い為、配線材の音色がバイパス時にも影響しやすいと考え、14種の配線材を比較。
音色の変化が少なく、その変化も良い方向に向かっていると感じた配線材3種を適材適所で使用しました。



お問い合わせは:
info@toneblue.com